Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「そりゃ乙だ。してみりゃあ、前の駕籠へ乗った奴の当りもついたろうな」
「そりゃ、やっぱりわからねえが」
「なんしろ近ごろ好い鳥がかかった、おおかた今夜は掛川泊りだろう。兄貴、仕度は出来たかい」
二人は、もうすっかり旅の用意が出来た上に朝食まで済んでいるのでした。
四
それと同じ日の夕方のこと。
どこから来たか西の方から来て、浜松の町を歩んで行く一人の子供がありました。
「かわいそうに、あの子供は跛足だね」
それは撞木杖を左の脇の下にあてがって、頭には竹笠を被って、身には盲目縞の筒袖の袷一枚ひっかけたきりで、風呂敷包を一つ首ねっこに結いつけて、それで長の道中をして来た一人旅の子供と見えるから、それで町のおかみさんたちも、おのずから同情の眼を以て見るようになったものと見えます。
しかし悪太郎どもは悪太郎どもで、
「やい、跛足が来た、あれ見ろ、跛足のチビが来やがった」
古草鞋を投げたり、石を抛ったりして、
「こっちを向いて睨みやがった、おい、あの面を見ろ、ありゃ子供じゃねえんだぜ」
なるほど、悪戯をしかけた悪太郎どもの方を睨みつけた旅の子供の面を見れば、決して子供ではありませんでした。