Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「でも舟では今でも河童にしてしまっているよ」
「ナニ、河童じゃねえ、俺らだ」
「それでわかった」
「人違いだったから俺らも吃驚する、乗手の方でも腹を立って、櫂でぶん撲ろうとするから、俺らはまた海へ飛び込んで、時々頭をぽかりぽかりと出して、もしもどこかの舟にお前がいるかと思って、様子を見ながら岸の方へ泳いで行ったんだよ」
夕陽はようやく沈みかかるのに、二人は話に夢中になってしまって、今のさき、槍を振りひらめかしたことも米友は忘れてしまって、例の眼をクルクルさせながら、怪しげな手つきの仕方話。
「岸へ泳ぎ着いたところを、その近所の舟小屋に隠れていたお役人が御用と来たもんだ、俺らも二三人投げ飛ばしてやったけれど、竿を持たねえと思うように働きができねえで、それでとうとう捕まって縄をかけられてしまったんだ、口惜しいと思ったよ」
「さぞ口惜しかったろうね」
「それでお役所へ連れて行かれて、さあ白状しろ白状しろって、ギュウギュウ苛められ通しなんだ。だってお前、白状しろたって、盗みもしねえものは白状もできめえじゃねえか」
「ずいぶんひどいねえ」
「口惜しいから口を利いてやらなかった、そうするとね、証拠があるから是非に及ばねえと、役人の方で勝手にきめてしまったんだよ。