Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「ずいぶん感心なお医者さんだね」
「そりゃお前、感心にもなんにも」
米友はまた眼をクリクリさせながら、
「それからお前、与兵衛さんに聞いてみるとね、お前は大丈夫、親船へ頼んだからというわけなんだろう、それでまあ、ひとまずお前の方は安心して、俺らも身体が丈夫になってみると、それでは一番お江戸へ出てやろう、今いうお世話になったお医者様が江戸にいるのだから、それを頼ってお江戸へ行くことにきめて、こうして出て来たんだよ」
「まあ、それでも、よかったねえ、わたしもあれから舟で東の方へ出たのですけれど、途中で舟に酔わされてしまって……」
お君は、それから後の物語をする。米友は眼を円くしたり面をしかめたり、拳を握ったりしてそれを聞いていたが、
「やっぱり俺らたちが悪いことをしねえから、天道様が見通しておいでなさるんだ」
米友は胸を叩いて喜んだが、
「ちょうど、お前が首をくくりかけた時にムクが行って助けたように、俺らも浜松のこっちの方で危ないところを坊さんに助けられて、それから一緒に歩いてるんだ」
「その坊さんというのは?」
「その坊さんというのは、あんまり金持の坊さんじゃあねえのだけれど、不思議なことにその坊さんと一緒に歩いていると、銭を出さなくっても人が大切にしてくれる」