Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

よりほかは仕方がなかったのですねえ」

「…………」

「そうしますと、二度目に突っかけて行った大島流の槍、今度こそはと思うと、それがひょいと外されちまったんですね、よろよろして足の定まらない島田先生のことですから、直ぐにも突けそうなものですが、それが突けないのですね、突き出すと外されて、突いた人が前へ流れるところを、島田先生がその槍の千段巻のところ……あの辺を押えてしまったのですから、突いた人が動きが取れなくなってしまったのですね。ああよかったとわたしは思いました、先生のことだから、直ぐにその槍を奪い取って、反対に突き殺しておしまいなさるか、または刀を抜いて斬っておしまいなさるだろうと思っていますと、先生は槍を押えたままで、自分の腰のものへは手もかけず、振返って後ろに向いた面の色。その時に月がどの辺にあったか、よく気がつきませんでしたが、わたしの目には今でもありありとそのお面付が残っているのでございます、眼からも鼻からも口からも、血が滝のように――血の管が破裂して、それからみんな吹き出したものでしょうよ、凄いともなんとも……」

「…………」

お絹はその時の光景が思い出されて、そぞろに怖ろしくなったようでありましたが、