Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
大塩平八郎の余党の中には甲州へ落ちたものが少なからずある、その中の幾人かは、この山の娘たちによって隠され保護されて一身を全うしたという説は、あながち嘘ではないようです。
ちょうど降りかかった時雨を合羽で受けて、背に負うたそれぞれの荷物を保護しながら、十余人のこの山の娘が、駿河路から徳間峠へかかって来たのは同じ日の夕方でありました。
「さあ、峠の上へ着きましたぞい」
「福士まで行って泊らずかい」
組の頭は、さきに竜之助、お絹の一行が乗り捨てた山駕籠のところまで来て、
「まあ、ここに駕籠が二つも乗り捨ててあるが、どうしたものであろうなあ」
「物扱いの悪い人たちじゃ」
その駕籠の周囲へ山の娘の一隊が集まる。
「身延様参りは、折々この道を通る人がありますから、それが……はて、煙草入が落ちていたり、駕籠の中には蒲団や包みがそのままであってみたり……」
彼等はようやく異様な眼で、そこらあたりを見廻し、
「おお、怖い、落葉の中に光る物が……」
最も早く見つけたのは、組の中でもいちばん若い人。
「あれあれ、血の塊が……」
山の娘の一人が絶叫する。
「血の塊と言わんすか」
駈けて行って見ると、