Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

「赤ちゃんが生れました、赤ちゃんの方は丈夫ですけれども、お君さんがいけないのです、で、自分にそれがわかっているんでしょう、ぜひ、友さんに会わせて下さいって、そのことばかり言いつづけなんですよ、ほんとによく来て下さいました」

「うむ」

「けれども、友さん、そういうわけですからね、いつものようにポンポンいっちゃいけませんよ、たとい友さんの気象で、面白くないことがあるとしても、友さんみたように、あんなに強くいわれるとね、気の弱い人はのぼせてしまいますから、やさしく口を利いてやって下さいね」

「俺らだって、好んで悪口をいうわけじゃねえんだ」

「そうでしょうけれども、なるべくやさしくいってくださいよ」

「ムクがかわいそうだな」

といって米友は、障子を開いて縁の外を見ますと、お松が、

「ええ、ムクもこのごろは、しおれきっています、御飯をやっても食べやしません」

米友は立って縁の上に出で、そこで口笛を吹きますと、

「友さん、夜になって口笛を吹くものではありませんよ、悪魔がその音を聞いて尋ねて来るそうです」

しかしこの時は、悪魔は来ないで、ムク犬がやって来ました。

お松が立って行ったあとで、米友は、