Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme
後ろについて、かけ合いを検分して来たところの仏頂寺はじめ三人の者が、六つの目をみはって、一度に竜之助の面を見つめました。
事実、今までこの四人は、この男が盲目であるとは知らなかった。
さてこそ、悪く取りすました返答ぶり、大胆と沈勇に出でた結果でもなんでもなく、敵の威力を見定める眼を失っているからのこと。こう思ってみると、四人は一度にカラカラと高笑いをして、
「盲蛇、物に怖じず」
といいました。
そこで高部は一層図に乗って、竜之助の肩をゆすぶり、
「一体、貴殿はどこの藩中だ、両刀を帯している以上は、多少、武術の心得はあるだろう、まして、この道中、盲目の分際で傍若無人の振舞、酒をのみ、女にたわむれ……」
といって、高部は自分ながら妙な面をして失笑したのは、よくある手で、この手合の因縁をつける時は、たいてい自分の不埒を先方へなすりつけて、天晴れ先手を取ったつもりでいる。相変らずその手をまじめくさって使い出したけれども、自分ながら気がさしたと見えて、舌を吐きました。
後見役の仏頂寺はじめ三人は、やれやれと目面でけしかける。高部もいよいよ得意とならざるを得ないのです。