Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

といって、今更、燭台を近く引き寄せたことの無意味を恥かしく思います。

「重からず、軽からず、振り心は極めてよい」

「手入れの少ないわりには、さびが少しもついておりませぬ」

「なるほど。そうして刃紋の具合はどうじゃな」

といって竜之助は、鞘を払った刀を、女の声のする方へ突き出して見せました。

「刃紋とおっしゃるのは……」

女はこころもち身を引きかげんにして、この時はじめて、傍近く引き寄せた燭台の存在が無意味でないことを知りました。竜之助の面と、突き出された白刃とを、蝋燭の光で等分にながめて、返事にさしつかえていると、

「刃紋とは、鍔元から切尖まで縦に刃の模様がついているはず、その模様が大波を打ったように大形についているのもあれば、丸味を持った鋸の歯のように細かくついているのもある、或いは杉の幹を立てたようなのが真直ぐに幾つとなく並んでいるのもある、のたれというのもある、美しい乱れ形になっているのもあります」

「ございます、ちょうど、雨だれの簷を落ちる時のような同じ形が揃って、鍔の下から切尖まで、ずっと並んで、いかにもみごとでございます」

「あ、では五の目乱れになっているのだろう。