Japanische Klassiker mit Furigana
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おおさかをあるく
大阪を歩く
直木 三十五
Lesen Sie 大阪を歩く (おおさかをあるく) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 32.964 Zeichen · 65 Bildschirme
図々しくて露骨で、控え目と、礼儀とを知らない(文化とは、女郎屋を公認する代りに、洗滌器をもった女が、安ホテルにいるだけのことである。結局同じなら、そんなに、気取らんかて、ええやないか、と云えば、そうも云える。文化とは、一寸気取るだけのことなんだから――)。
つまり、東京の女は、自分の洋装が、何うすれば板につくか、十分に研究しているが、大阪の女はあても、洋服きたら、と、人真似をするのが、文化、非文化の相違で、そして、大阪の女が東京の女を見ると、妙なつくりをして、やな、阿呆らしい、と思って家へ戻ると一寸、真似をしてみるのが、批判、無批判、自覚のちがいである。
だから、大阪へきて「マイ・ミクスチュア」を喫おうと思うと、道頓堀か、梅田まで行かなければならぬ。私は、いつも、用意してくるが、丁度、田舎へ旅をするようなものである。海泡石のパイプなんて、大阪にはあるまい。つまり、ハイカラなものは、大阪より東京に多いということで、極つまらないことであるが、これを、つまらそうと思うと、私は、大阪生れの、文化的職業家の一人として一つ云いたいことがある。
それは、大阪科学研究所の設立ということである。