Japanische Klassiker mit Furigana
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たいへいようらいげきせんたい
太平洋雷撃戦隊
海野 十三
Lesen Sie 太平洋雷撃戦隊 (たいへいようらいげきせんたい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.885 Zeichen · 24 Bildschirme
大胆不敵の戦術によって、地獄の中から生を拾いあげた第八潜水艦は、はるか離れた海上で×船の最期を見送ると、もう前進を始めました。
艦長の元気な号令が聞えます。
「僚艦の後を追って水面前進! 進路は北東北、速力二十ノット」
目ざす×の大商戦隊
わが頭の上にあり!
鼻をつままれても判らぬような暗夜を、前進また前進です。海面は波立っているらしく、艦体がしきりにもまれます。
第八潜水艦の艦長清川大尉は、司令塔の上に儼然と立ちつづけています。
「通信兵!」と艦長は呼びました。
「はッ」
「まだ旗艦からの無線電信は入らぬかッ」
「まだであります」
「そうか」
人声も消えて、また元の、おっかぶさるような闇です。
司令塔の下からは、あえぐようにエンジンの音が聞えてきます。機関兵たちは休息もとらず、ひたすらエンジンを守っています。
「通信兵!」
とまた艦長が叫びました。
「はッ、ここにおります」
「まだ旗艦からの信号はないかッ」
「残念ながら、まだであります」
「そうか」
艦長はまた口を閉じました。軽い溜息をついて、二三歩狭い司令塔の中に歩を移しました。
「艦長どの、報告」
通信兵の側に立っていた伝令兵が、突然叫びました。