Japanische Klassiker mit Furigana
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おんなのいっしょう
女の一生
森本 薫
Lesen Sie 女の一生 (おんなのいっしょう) von 森本 薫 (もりもとかおる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.068 Zeichen · 25 Bildschirme
さあ早く来い。おや、お客様かね。
伸太郎 いや。お客様ってわけじゃないんだけど……。
章介 おいおい隠したって駄目だぞ。こう現場をおさえられてしまってはもう手遅れだ。姉さんあんたはいい子だいい子だなんていっているが、油断もすきもありませんぞ、ちょっと目を離すとこの有様です。
栄二 そうじゃないんだよ。おじさん、この人は僕達まるで知らない……。
章介 こら、まだしらっぱくれるのか。知らない人を座敷に上げて話をしてる奴がどこにある。
伸太郎 いいえ。ほんとうなんです。おじさん、僕達は……この人のお父さんはおじさんと同じように戦争に出て戦死したんです。
章介 お父さんが戦死したからお前達のお客様でないという証拠になるかね。
栄二 ちがうよ。そんなこといってやしませんよ。この人はおばさんの家に引き取られていたんだけど、この家がひどい家なもんで、それで家を出て……。
章介 え? 家を出てどうしたというんだ。お前達の話はまるで現在の状態を説明する材料になっとらんぞ。落第、落第。
しず 章さん。そうお前のように笠にかかって物をいったってわかりゃしませんよ。みんなへどもどして話がごたごたするばかりですよ。