Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おんなのはなし・はなのはなし

女の話・花の話

上村 松園

Lesen Sie 女の話・花の話 (おんなのはなし・はなのはなし) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.639 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

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責任のある画債を少しずつ果していっておりますが、なかなか埓があきません。それに五月一日からの京都市主催の綜合展の出品画――長いこと帝展をやすんでおりますから、その埋め合せと申すのでもありませんが、今度は何か描いてみようと思い立ちまして、二尺八寸幅の横物に、明治十二、三年から四、五年どこの、女風俗を画いております。

あの頃のことは、私も幼な心に薄々と覚えておりまして、思い出してみても物なつかしいような気がいたします。

図は、二十七、八から三十くらいの中嫁御が――眉を剃ったあとの、薄青い、ほん色白の京の嫁御の半身像でして、日傘をもった一人立ちのものです。

私の母は、よく髪を結いに出かけたり、また女髪結がうちにまいったり致しました。私は幼い頃から髪を結うことがほんに好きなものでしたから、よく傍にちんと坐って髪結う手元に見入っていたものでした。あの頃は今時と違いまして、女の髪形もいろいろとありましたし、またその身分とか年頃とかで、さまざまの髪形がありました。娘、内儀、花嫁、中嫁御、女中、おんば、みなそれぞれの髪があったものでした。中嫁御が眉を剃って、そのあとの青岱が、うっすら青く見えて、ぬけるように色が白いなど、とても魅力があったように思います。