Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
じょせいしけんきゅうのたちばから
女性史研究の立場から
高群 逸枝
Lesen Sie 女性史研究の立場から (じょせいしけんきゅうのたちばから) von 高群 逸枝 (たかむれいつえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.097 Zeichen · 10 Bildschirme
私たちは平安時代に、日本文学の双璧たる「枕」「源氏」をもっている。また仮名国史「栄華」をもっている。これらの高い著作は、はたして彼女ら個人の特異的才能にのみ帰せらるべきものであろうか。
すでに、最古の古典たる「古事記」が、稗田阿礼なる女性の誦習にもとづくらしいことをも、私たちは知っている。彼女はおそらく一国文化の建設ないし保存を担当した女性語り部の一人であったと思う。
かかる伝統があってこそ、のちに仮名文字の造出を契機として、一時に百花繚乱たる姿を現じたのである。
しかし、世のいわゆる国文学解説者は、この一連の伝統を知らざるかのごとく、訓詁註釈にのみ熱心なること比々然りである。
とくに、もう一つ女性的観点から付け加えていいたいことは、この女性文学の本質が母心母愛に根拠し、事物を愛情の目で見る偉大な「物のあはれ」的世界観を確立していることである。たとえば、人事の推移にたいする温かな達観、自然や子供や小鳥等にたいする独特の見方等、それはたくさんあげられると思う。
昔から婦人の間には「見直し聞直し」といって、悪いとされることをも善く見直し、醜聞として伝わってくることをも聞き直すようにする―というように、すべてに愛の母心が強調されている。