Japanische Klassiker mit Furigana
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こうい
好意
豊島 与志雄
Lesen Sie 好意 (こうい) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.059 Zeichen · 40 Bildschirme
そういう所へ私はひょっこり行き合したのである。
敏子さんは私をいきなり茶の間へ引張っていって、其の日の出来事を話してきかした。然し聞いてる私にも更に要領が掴めなかった。敏子さんには猶更だったらしい。
「ええ、さっぱり訳が分らないから困ってしまいますの。何で吉岡がああ苛ら苛らしだしたのか、それさえ分っておれば、何とかしようもありますけれど、いくら考えても合点がゆきませんのよ。もし……何でしたら、あなたからそっと聞いて頂けませんでしょうか。」
頼まれてみれば引受けないわけにはゆかなかった。然し私はそういうことには極めて不向だった。その上、何だか馬鹿馬鹿しいことのようでもあるし、非常に込み入った重大なことのようでもあるし、一寸掴み所がなかった。河野が四年前に借りた八百円を返しに来た、単にそれだけの当り前のことで、別に不思議はないのだから、吉岡がつまらないことに神経を苛ら立たせてるのか、または裏面に複雑な事情が潜んでるのか、どちらかに違いなかった。がどちらにしろ、吉岡が危険な容態である以上は、それに触れるのは困難なことだし、一歩離れて考えれば、馬鹿げてることだった。