Japanische Klassiker mit Furigana
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こうい
好意
豊島 与志雄
Lesen Sie 好意 (こうい) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.059 Zeichen · 40 Bildschirme
そして、共通の友人達の消息や、河野の近頃の製作のことや、展覧会の噂などを、新たな興味で尋ねかけて、次には枕頭のゴヤの画集を引寄せながら、偉い画家だとは思うけれどどこかデッサンの狂いがあるらしいと、そんなことまで指摘し初めた。河野はそれに逆らわないように調子を合せて、それから、なるべく頭を使わないで静にしていた方がよい、呑気が病気には第一の薬だ、というようなことをそれとなく説いた。すると吉岡は苦笑を洩して、こんなことを云い出した。
「君もやはり皆と同じようなことを考えてるんだね。つまり皆にかぶれてしまうんだね。僕の所へ来る前に、誰かから何か云われたろう。僕にはちゃんと分ってるよ。……こうして寝ていると、僕は実際変な気持になることがある。自分自身と周囲とがうまく調子が合わない、そういった気持なんだ。例えば、医者の顔色や看護婦の眼付や敏子の素振りなどから、僕は自分の容態がどういう風かということを知らせられる。皆が口先でどんなことを云おうと、様子を一目見れば、腹の中ではどんなことを考えてるかがすぐに分る。そして可笑しいのは、その皆の考えや様子がきっかり歩調を合して、云わば列を正してる兵隊の歩調のように、少しの狂いも乱れも示さない。