Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいほうこく
妖怪報告
井上 円了
Lesen Sie 妖怪報告 (ようかいほうこく) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.653 Zeichen · 15 Bildschirme
と。そのエトナ山の観念を、足に熱を覚えたるによりて提起する原因は、これエトナ山の地も、寝ぬるとき足に感じたるごとき熱度にて、実際必ずその足に感ずべきところなるをもってなり。つぎに、わが睡中において不意に声音を聞き、われわれを醒覚する人あらば、われわれはその声を聞き、感覚の器一部のみ醒覚したるときは、おそらくは砲声となさん。よしや、そのとき砲声なりと心に認識せざるも、必ずや現に発鳴せし音響より大なりと誤り知るなるべし。かくのごとくなるは、余の考えにては、上の例にて音響の小なるを大砲のごとく大声なりと誤り聞こゆるは、あたかも水の高所よりひくき所に流るるを防ぎおき、その防ぎおきたる所を不意に押しきるときは、水の勢力は、防ぎおかざるときより一層強かるべし。しからば、さきに申せし音響の小さきを聴官に大きく聞こゆる音響も、やはり水のごとく、はじめは勢力小さきも、これを重ぬるときは、大きくなりて聞こゆるなるべしと思わる。しかし、この説は余の浅考にて、むろん理屈に当たらざるように見ゆるなり。しからば、貴堂の奇夢と申されしは、上のごとき原因等より起こるならんか。もししからざれば、新聞にてちょっと承りしが、不思議研究会にて御発言の節、御説明願いたく候なり。