Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいほうこく
妖怪報告
井上 円了
Lesen Sie 妖怪報告 (ようかいほうこく) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.653 Zeichen · 15 Bildschirme
と。予、たちどころに柳生流の秘密を施し、苦もなく盗を一撃の下にくだし、ついにこれを殺したるが、ややありて盗はさかさまに歩行し、股間に頭を生じ、予と懇親を結びたり。覚めて後、深くこれを考うるに、その秋水の閃々たるは、前々日、古物商の買い出しに来たるあり。戸を破りたるは、前日ある家に遊びしに、その家の馬逸して、廏側の朽ち板を破りたるあり。「金を渡せ」とは、過日、浮連節の座に木戸銭を受け取るあり、その浮連節に柳生流を演じたるより、ついにここに連想をきたし、さかさまに歩行したるは、その日、ある所にて、越後なる倒竹の話をなしたるよりし、殺したるの連想は、かつて死刑人を巨板に載せ、首をその股前に置きたるを、解剖室において見たるに結び、懇親をなしたるは、解剖の悪臭にたえず、帰りて友人と一杯を酌みたるを、かくは転じきたりたるなり。すべて夢は、かくのごとく疑似、差異、係属等よりして、最下等なる想像世界をいわゆる夢中に浮かぶるものなれば、夢によりて吉凶をきたすがごとき妄説は、あえて取るに足らずといえども、またよくこれを判断して、その人の心内に思うところを推し、もって将来を卜することを得べしというも、やや理なきにあらざるがごとし。