Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいがくいっぱん
妖怪学一斑
井上 円了
Lesen Sie 妖怪学一斑 (ようかいがくいっぱん) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.905 Zeichen · 23 Bildschirme
、これを知ることはできません。ゆえに、もしただちにある事柄が偶然に暗合し、想像ができるものであるならば、たとい事情がなくとも知り得べきものであろうという疑いが起きてきます。
今、その事情の二、三を列挙してみますると、例えば、人の死する時刻をはかってみると、夜半以後に多いようである。また、天気の方から言ってみても、今日のごとき曇天もしくは雨天の日に多い。そのわけは、少しく考えをめぐらしたならば、ただちに分かる話である。なぜ、人の死することが天気や時刻に関係を有しておるかと申すと、かかる天気や時刻というものは、病人にとってもっとも不適当なる時刻であり、かつもっとも不愉快なる天気でありて、平素強健なる人といえども、自然気分が悪くなるくらいであるから、まして病み疲れたるものは、なおさら不快を増すに違いない。それで、多く人が死ぬのである。また、世間で烏や犬が人の死を前知するということを申しますが、烏や犬が人の死を知るべき理由はありません。しからば、なぜ烏や犬の鳴き声が人の死に関係を有しておるかと申しますると、それはちょうど人の死するときに出あうのであって、彼らが鳴くのは、なにかほかにしかるべき理由があるのであります。