Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいがく
妖怪学
井上 円了
Lesen Sie 妖怪学 (ようかいがく) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.416 Zeichen · 117 Bildschirme
例えば、蓋然に属する事実も、必ず十分の原因事情ありて起こるに相違なきも、わが知力その事情の十中七八を知りて二三を知らざるにより、偶然に起こる事実のごときは、全くその事情を知らざるによるのみ。ゆえに、人知今よりいよいよ進めば、偶然の範囲ようやく減じて、必然の範囲ようやく大なるに至るべし。今、妖怪の事実のごときは、人のこれを目して偶然となすものなれども、余はこれみな必然なりという。その理を究明するをもって、妖怪学講究の目的とするなり。
以上、偶然の解釈を与えたるをもって、これ、偶合の理を説明せざるべからず。およそ偶合に左の二種あり。
(一)空間上の偶合(遠方)
(二)時間上の偶合(未来)
空間上の偶合は、百里千里を隔つる遠方のことを知るをいう。すなわち、夢中に想見したることと、千里以外に起これる事実と暗合するがごときこれなり。余が知人に、夢に数十里隔つる父母の死を見て、その実に合したることあり。つぎに時間上の偶合は、未来の予言のその実に合したることをいう。予言者の未然を前定するがごときこれなり。余が郷里に、夢に翌年五月死すべしと神告ありしを見て、これを怪しみおりしが、果たして翌年五月に至り死去せり。