Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいだん
妖怪談
井上 円了
Lesen Sie 妖怪談 (ようかいだん) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.157 Zeichen · 25 Bildschirme
あります。世間には、愛子が墓前にあらわれ出でたとか、親が出たとか、怨者が出たとかいうことはたくさんあります。
また、一事に熱注しますると、ほかの感覚力を減ずるということがございます。例えば、目に力を注げば耳の感覚は薄らぎ、耳に音声を聞き、いよいよ傾注すれば目に物を見ざるがごとく、その感覚力には分量のあるものでありまして、ものごとを忘れたときなぞに、手をくんで目を眠り、首をかたげて考えますと、考え出すことがあります。これは、手や目に費やすだけの力を心の内部に加えるものですから、考察力が一層完全なるものであります。ゆえに、内部の刺激強ければ感覚は薄弱となるもので、例えば、碁打ちなぞが碁に全力を注いで、人の話なぞは耳にも入らず、タバコの火を消さずに着物を焼いて、皮膚に火傷をいたしましてはじめて感ずるというようなことは、たくさんあります。これと同じく、感覚が弱ければ心内に伝達する力も弱きがゆえに、感官のにぶきときは、内部における妄想を感ずるものです。これは心理作用の一片でありまして、また、この事柄を解釈することはできませんけれど、かくのごとき類もたくさんあります。