Japanische Klassiker mit Furigana
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つまのざ
妻の座
壺井 栄
Lesen Sie 妻の座 (つまのざ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 82.695 Zeichen · 165 Bildschirme
一たいいつから閑子はイビキのくせがついたのだろう。野村との結婚が契機になったのだろうか。それとも前からそうだったのか。ともあれミネの家庭のイビキ観は愛情にくるまれた思いやりにすぎるのだろうか。ミネがイビキをかくとそのイビキは正子や悠吉の心配のいいがかりとなり、
「いびきかいてたわよ、いよいよ中気かと思った。」
正子は心配で、覚めるまでミネの枕もとでイビキに聞き入るのだという。そしてそんなとき親子はすごく仲よくなった。その同じイビキが閑子の場合となると性格の相違という言葉までとび出してきて、あり来りの離婚の原因の一つにもなるのだ。その手紙を野村にかかせたのは、もとをいえばミネの側に原因があった。閑子の表むきの仲人だった野村の友人の井川がミネの家へ様子をききにきたとき、閑子がちょうどいなかったのでミネは、そのごの閑子の愚かなまでの言動を井川に話した。そして最後にいったのである。
「わたくしも困りましてね、どんなにしてもこれは納まらないと分りきっていながら、閑子をみると通俗的になったりするんですよ。それに子供さんから手紙がきたりするものですから。」
それで井川が一肌ぬごうとしたのに対しての野村の、それは返事だった。