Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

つまのざ

妻の座

壺井 栄

Lesen Sie 妻の座 (つまのざ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 82.695 Zeichen · 165 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「だって。四十までも独りでいたってことは、考えようではひけめよ。でも野村さんて、自分で奥さんの探せないたちの人でしょ。だから、再婚となればよけい人に頼ることになるのね。その気の小っちゃさが、今度の場合、安心なのよ。閑ちゃんだってかけ引のない小気な女だから。」

ひめ日まわりの花をもって野村の家を訪れてから一年目の同じ道を、その時ミネたちは歩いていた。

貞子を通して野村から閑子の写真を求められたのはそれから二三日のあとであった。容貌に自信をもたぬものの一種の無関心から、閑子も写真の少ない女だった。学生時代から、女教師生活に亘っての間にとったのは袴をつけたものばかりで、突然には人に見せる写真もなかった。たった一枚だけ近所の子供を抱いて笑っているのがある、それをミネは渡した。しかし四五日たって写真は戻ってき、貞子の口を通して、一応話は打ち切られることになったのである。理由は、写真だけではよく分らないが、自分の考えているタイプと遠いというのだった。ミネはその言分をよく理解しながらも、がっかりした。野村や貞子に対しても何となく恥しかった。それにもまして、野村の意向も聞かずにせっかちに閑子の気持をほじくり出したことを悔い、正直に手紙で閑子にわびた。