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Japanische Klassiker mit Furigana

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おんなけいず

婦系図

泉 鏡花

Lesen Sie 婦系図 (おんなけいず) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 172.760 Zeichen · 343 Bildschirme

Aozora Bunko

」

と驚いたような顔をして、

「どうしようかと思ったの。だからちっとばかしだけれど、小母さん怒らないで取っといて下さいな。」

小芳が吃驚したらしい顔を、お蔦は振上げた目で屹と見て、

「ああ、先生のお嬢さん。……とも……かくも……頂戴おしよ、姉さん、」

「お礼を申上げます。」

と作法正しく、手を支いたが、柳の髪の品の佳さ。頭も得上げず、声が曇って、

「どうぞ、此金で、苦界が抜けられますように。」

その時お蔦も、いもと仮名書の包みを開けて、元気よく発奮んだ調子で、

「おお、半襟を……姉さん、江戸紫の。」

「主税さんが好な色よ。」

と喜ばれたのを嬉しげに、はじめて膝を横にずらして、蒲団にお妙が袖をかけた。

「姉さん、」

と、お蔦は俯向いた小芳を起して、膝突合わせて居直ったが、頬を薄蒼う染るまでその半襟を咽喉に当てて、頤深く熟と圧えた、浴衣に映る紫栄えて、血を吐く胸の美しさよ。

「私が死んだら、姉さん、経帷子も何にも要らない、お嬢さんに頂いた、この半襟を掛けさしておくれよ、頼んだよ。」

と云う下から、桔梗を走る露に似て、玉か、はらはらと襟を走る。

「ええ、お前さん、そんな、まあ、拗ねたような事をお言いでない。