Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
Lesen Sie 婦系図 (おんなけいず) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 172.760 Zeichen · 343 Bildschirme
」
と、じりじりと寄ると、姉夫人、思わず膝を進めつつ、
「どこの、どんな人でございますの。」
「直きこの安東村に居るんです。貞造と申して、以前御宅の馬丁をしたもので、……夫人、貴女の、実の……御父上……」
三十三
「その……手紙を御覧なさいましたら、もうお疑はありますまい。それは貴女の御父上、英臣さんが、御出征中、貴女の母様が御宅の馬丁貞造と……」
早瀬はちょっと言を切って……夫人がその時、わななきつつ持つ手を落して、膝の上に飜然と一葉、半紙に書いた女文字。その玉章の中には、恐ろしい毒薬が塗籠んででもあったように、真蒼になって、白襟にあわれ口紅の色も薄れて、頤深く差入れた、俤を屹と視て、
「……などと云う言だけも、貴女方のお耳へ入れられる筈のものじゃありません、けれども、差迫った場合ですから、繕って申上げる暇もありません。
で、そのために貴女がおできなすったんで、まだお腹にいらっしゃる間には、貴女の母様が水にもしようか、という考えから、土地に居ては、何かにつけて人目があると、以前、母様をお育て申した乳母が美濃安八の者で、――唯今島山さんの玄関に居る書生は孫だそうです。