Japanische Klassiker mit Furigana
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おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
Lesen Sie 婦系図 (おんなけいず) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 172.760 Zeichen · 343 Bildschirme
可哀相に。……今更卑怯な事は謂わない、己を怨め、酒井俊蔵を怨め、己を呪えよ!
どうだ、自分で心を弱くして、とても活きられない、死ぬなんぞと考えないで、もう一度石に喰ついても恢復って、生樹を裂いた己へ面当に、早瀬と手を引いて復讐をして見せる元気は出せんか、意地は無いか。
もう不可まいなあ。」
と、忘れたようなお蔦の手を膝へ取って、熟と見て、
「瘠せたよ。一昨日見た時よりまた半分になった。――これ、目を開きなよ、しっかりしな、己だ、分ったか、ああ先生だよ。皆居る、妙も来ている。姉さん――小芳か、あすこに居るよ。
なぜ、お前は気を長くして、早瀬が己ほどの者になるのを待たん、己でさえ芸者の情婦は持余しているんだ、世の中は面倒さな。
あの腰を突けばひょろつくような若い奴が、お前を内へ入れて、それで身を立って行かれるものか。共倒れが不便だから、剣突を喰わしたんだが、可哀相に、両方とも国を隔って煩らって、胸一つ擦って貰えないのは、お前たち何の因果だ。
さぞ待っているだろうな、早瀬の来るのを。あれが来るから、と云って、お前、昨夜髪を結ったそうだ。ああ、島田が好く出来た、己が見たよ。