Japanische Klassiker mit Furigana
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よめとりむことり
嫁取婿取
佐々木 邦
Lesen Sie 嫁取婿取 (よめとりむことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.654 Zeichen · 175 Bildschirme
飲みませんと断言すれば好いんですけれど、『さあ、何うでしたかな』と仰有れば、飲む方と見てしまいますの」
「探偵だよ、矢っ張り」
と俊一君が貶した時、又電話が鳴り出した。母親が立った。
「はあ。はあ/\」
「…………」
「はあ?」
「…………」
「違いますよ」
とあった。俊一君は我を忘れて伸び上っていた。無論絹子さんからだったろう。
その頃、平塚家の西洋間では斎藤さんが平塚夫人と対坐していた。
「この春、猛からもその話がございまして、私共としては誠に願ってもない結構な御縁と存じていますが、本人が未だ何分あの通り子供同様で、一向弁えがございませんから」
と夫人は一息に長文句を続けて、随時にポツリと切るのが癖だ。
「成程」
と斎藤さんはその都度簡単に受け答えて先を促す。
「そのまゝ差控えていましたところへ、つい先頃猛から又勧めて参りましたし、他にもお話がございますので、それとなく意向を訊いて見ましたが」
「何んな具合でございますか?」
「それが可笑しいんでございますのよ」
「はゝあ」
「些っとも要領を得ませんの。第一、お嫁に行くという意味が分っていないらしいんでございます。家庭教育も余り厳重過ぎるのは考えものと、私、ツク/″\」