Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
よめとりむことり
嫁取婿取
佐々木 邦
Lesen Sie 嫁取婿取 (よめとりむことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.654 Zeichen · 175 Bildschirme
先生悉皆憤ってしまったのです。無理もありませんよ」
「困りものね。真正に」
「口が達者ですからね。気心はそれほど悪くなくても誤解されます」
「お父さんもそれは承知よ。あの子は押えつけても駄目だと仰有っています」
「お母さん、あゝいうのを手放して田舎の高等学校へやるのは実際考え物ですよ。家で監督していてもその通りですからね」
「それは私も心配していますのよ」
とお母さんは手放す問題になると弱い。俊一君はそこがつけ目だ。
「頭の押え手がなくなりますから何を仕出来すかも知れません」
「京都だと叔父さんの家へ頼めますけれど、京都は迚も難かしいんですってね」
「一高と大同小異です。やれば何うしたって高知か弘前でしょう。遠いですよ」
「考えものね」
「監督が必要です」
「家から通わせるに越したことはありませんが、私立ではねえ」
「私立も官立も同じことです」
「違いますよ。私が何も知らないと思って」
「多少違っても卒業して実社会へ立てば人間本位です。運もあります。斯う言っちゃ何ですが、お父さんなんか昔の帝大出にしては出世していません。社長さんは私立出ですよ」
と俊一君は尚お頻りに説いた。