Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こざるとははざる

子ざると母ざる

小川 未明

Lesen Sie 子ざると母ざる (こざるとははざる) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.102 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

ある日、かりゅうどが山へいくと、子ざるが木の実を拾ってたべていました。もうじきに冬がくるので、木の葉は紅く色づいて、いろいろの小鳥たちが、チッ、チッ、といって鳴いていました。

かりゅうどは、子ざるを見つけると、足音をたてぬように、近寄りました。

「はてな、子ざるひとりとみえるな。親ざるはどうしたろう?」

あたりを見まわしたけれど、母ざるの姿が見えませんでした。

「きっと子ざるめが、母ざるの知らぬまに、遊びに出たのだ。鉄砲で打つのは、かわいそうだ。どれ、つかまえてやろう。」

かりゅうどは、腰につけていた、つなで、おとしを造りました。そして、自分は、その端をにぎって、木の蔭に隠れていました。

それとも知らずに子ざるは、木の実をさがすのに夢中になっていました。そのうちおとしの中へ入って、はっと思うまに、子ざるは、かりゅうどの手に捕らえられてしまいました。

かりゅうどは、村へ帰ると、子ざるを家の前の木につないでおきました。すこし馴らして、町へ売りにいこうと思ったのです。

村の子供たちは、見物にきて、芋を投げてやったり、かきを投げてやったりしました。子ざるは、上手にそれを受けて、食べていましたが、山の林で、拾ってたべた木の実のようにおいしくありませんでした。