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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどものためには

子供のためには

宮本 百合子

Lesen Sie 子供のためには (こどものためには) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.147 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

ほんとうに立派な子供のための本をかける女性というものの、心の内部は確りとしたものであって、その精神の一面では、今日小説を書いている幾人かの婦人作家が持っている文学の世界の意味をも洞察し、云いかえれば、それらの婦人作家が子供のためのものを書かない歴史の意味を、共に感じるだけの自身のひろがりと成長の意志を持っていいのだと思う。

一人の女性はそれを小説に書く、それと根本は通じた願いによって、自分は子供のために書く、それが自身の表現であるというところまでの自分への納得がもたれたらうれしいと思う。子供のために書く、そういう婦人が出なければならない。

子供のために書かれる文学が、文学の全体からみるとその作者の文学的資質のただ一般的な低さとか弱さとかいうような関係であらわれるとすれば、それはその国の文化として悲しいし、愧しいことだと思う。ある女性が詩人であるということと、作家であるということとのちがいをきめるのは、文学の天質のちがいであることは明瞭である。そのように、小説をかく婦人と児童のために書く婦人とは、めいめいの文学の天質のちがいに立っているのであって、程度の高低だの資質の貧富によるのでないということが、はっきりされて来なければならない。