Japanische Klassiker mit Furigana
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じでかいたまんが
字で書いた漫画
谷 譲次
Lesen Sie 字で書いた漫画 (じでかいたまんが) von 谷 譲次 (たにじょうじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.744 Zeichen · 14 Bildschirme
びっくりしたよ。」
「あら、そうお! すみませんでしたわね。けど、『あたしのフランク』はきょうどうかしてるの? すこし鬱いでやしないこと?」
「うん。いや、なに――何でもないんだ。『小さなお姫さま』が心配することじゃあないんだよ。」
「だって、あなたがそう屈託顔をしていらっしゃると『小さなお姫さま』だって気になるわ。」
「いいんだよ。君はただ小鳥のように飛びまわって、お金を濫費さえしていたら、何も文句はないじゃないか。」
「あら、ずいぶんね! 何がそんなに『あたしのフランク』を怒らせたんでしょう?」
「君の知ったこっちゃない。事業のことだ。」
「事業のことだってあたしにはわかるわ。お話してごらんなさいな。こう見えたってあたしにだっていい智慧が浮ばないともかぎらないことよ。」
「ばかな! 事務所の苦労はおれひとりに任しておくがいい。」
「だってそうはいかないわ。夫婦ですもの――そんな水くさい――。」
「じゃ、言うがね、帳簿が合わないんだ。」
「え? 何が合わないんですって?」
「帳簿帳簿! 帳簿が合わないんだ。」
「まあ? なんて大きなお声をなさるんでしょう! それが合わないと困るの?」