Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うちゅうのまいご

宇宙の迷子

海野 十三

Lesen Sie 宇宙の迷子 (うちゅうのまいご) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.497 Zeichen · 29 Bildschirme

Aozora Bunko

「おいおい、ポコちゃん。放送局のおじさんが、君になにかしゃべれってさ」

と、肩をゆすぶって起しにかかる。

「……うん、むにゃむにゃむにゃ……。もうおイモはたくさんだよ。ナンキンマメがいい。あ、そのナンキンマメ、まってくれ。むにゃむにゃ……」

と、ポコちゃんは、ねごとをいう。

「はははは、これはゆかいだ」

と、放送局のアナウンサーは笑って、

「では、もう時間がきましたから、このへんでさよならします。次の連絡時間は十時かっきりということにねがいます。エヌ・エィチ・ケー」

飛ぶ火の玉

ポコちゃんがしぜんに、ねむりからさめたときには、艇の外はもうまっくらであった。

「あっ、あああーッ。いい気もちでねむった。――おやおや、もう日がくれたぞ。早いものだ。さっき朝だと思ったのに……」

そういうポコちゃんの横の席では、千ちゃんがしきりに日記をつけている。

「あ、千ちゃんがいたよ」

と、ポコちゃんはつまらないことを感心して、

「千ちゃん、今何時だい」

「今、十時三十分だ」

「十時三十分? 午後十時半かい」

「ちがうよ。午前十時三十分だよ」

「へんだね、それは……だって、外はまっくらで、星がきらきらかがやいているぜ。