Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うちゅうせんぺい

宇宙尖兵

海野 十三

Lesen Sie 宇宙尖兵 (うちゅうせんぺい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.974 Zeichen · 72 Bildschirme

Aozora Bunko

「お土産とは、どんなお土産です」

「それはリーマン博士がさきにいわれたX宇宙族を探し当て、これを生きたままで地球へ連れ込むことに成功することです。これがうまくいけば、いかなる反対者といえども、最早黙ってしまうでしょう。X宇宙族を目前に見た国民はきっと沸きあがるでしょうから、反対者はもう下手な発言が出来なくなるのです」

「今ワグナーさんから伺ったところによれば、本艇の成功と失敗との岐路は、X宇宙族を捕えるかどうかに懸っているのね。それはまるで大洋の底に沈んだ指環を探し出すくらいの困難な仕事ですわねえ。そうお思いにならない。ワグナーさん」

「僕にはそれを判断する力はありません。一体どうなるか、博士のうしろについていくだけです」

ワグナーは、あっさりと兜をぬいだ。

「ワグナーさんは、ああ仰有いますが、他のみなさんがたは、どんな風にお見込みをなすっていらっしゃるの」

ミミは座長のような顔をして、一座を見わたした。だが、誰も直ぐに応える者がなかった。みんなワグナーと同じ考えなんだろう。

ただ、暫くしてフランケがいった。

「それはともかく、月世界へ着けば、もうすこし事態は明瞭度を加えるだろうと思う」