Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うちゅうせんたい

宇宙戦隊

海野 十三

Lesen Sie 宇宙戦隊 (うちゅうせんたい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 77.201 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

「兄さんは、よくねむれますね」

「いや、さっきはねむくて困ったよ。……まだ帆村君はもどって来ないか」

「ええ、もう一時間を五分ばかりすぎていますがね」

「話が長くなったのかな。それとも……」

「それとも」

「いや、心配しないでいいよ」

帆村はなかなか姿を見せなかった。なにかまちがいがあったのではないかと、山岸中尉は思った。だからといって、この白昼探しにゆくわけにもいかない。夜のくるのを待つほかないのだ。ところが、夜はいっこうやってこなかった。

そのはずだ。ここは地球の上ではないのだ。「魔の空間」である。あたり前なら、二万七千メートルはなに一つ見えぬ暗黒界でなければならぬ。それにもかかわらず、こうして白昼のように物の形がみえているのは、ここが「魔の空間」なればこそだ。謎はますます深くなってゆく。

帆村の偵察

帆村は十時間めに戻ってきた。

「どうした。心配していたぞ」

山岸中尉は喜んで、思わず帆村の手をとった。帆村の手は氷のように冷えきっていた。帆村の顔色は悪く、土色をしていた。そしてぶるぶると悪寒にふるえていた。

「どうした、帆村班員。報告しない前に、なんというざまか」