Japanische Klassiker mit Furigana
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あんごのしんにほんちり
安吾の新日本地理
Lesen Sie 安吾の新日本地理 (あんごのしんにほんちり) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.150 Zeichen · 28 Bildschirme
こういう神話の人物、いわゆる国ツ神とよばれ、天皇家以前に日本の一地域の統治者の一人であったと目せられる人物のうちで、甚しく奇怪滑稽で、おまけに最も深く伊勢と縁のあるのが猿田彦という人物だ。
神話によると、天孫降臨の時、天のヤチマタという辻に立っていたのが猿田彦。身の丈七尺、鼻が七寸、目の玉が八咫鏡の如く、口尻が輝くというのは何のことだか分らないが、赤ホオズキの如し、何が赤ホオズキだか、とにかく天狗の先祖のような異形な先生である。
変な奴が立っているから天孫一行も行悩み、天ノウズメの命という女神に命じて、お前は面勝だから、あの怪物をまるめてこいと使者に立てたのだそうだ。最初の軍使は男に非ず、女であった。面勝というのは心臓に毛が生えたというような意味だろうか。天のウズメは胸もあらわに、ヘソの下に紐をたれ、ストリップの要領で天狗の先祖のところへ押しかけて行った。その次の条になると、学者の諸先生方々はこれを美しく、つまりワイセツの意味でなく解釈しようと懸命に努力されるのが例であるが、どうもムリがすぎるようだ。最も平易に解して、色ごとでギャングを手なずけたと見るのが至当のようである。