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Japanische Klassiker mit Furigana

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あんごしたん

安吾史譚

坂口 安吾

Lesen Sie 安吾史譚 (あんごしたん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.002 Zeichen · 27 Bildschirme

Aozora Bunko

丈助は用人志願の時から考えていた企らみでこの仕事に命を張っている。穏便に払えばよし、払わなければ、旗本千五百石の岡野家もつぶれるが、丈助の命もない。

老中も事穏便にと心掛けてやったが、知行所からしぼるだけしぼり、借りるだけ借りつくしたあとで一両の金も出させることができない。

すると、丈助の女房が代ってカゴ訴をやり、次にまた丈助がカゴ訴をやり、女房もまたカゴ訴をやった。

ギリギリのところへ来てしまったが、岡野は全く金策がつかず、丈助夫婦の命と一しょに家名断絶の瀬戸際となった。

ちょうど伜海舟の柔術の相弟子で名題の剣士の島田虎之助が夢酔のところへ遊びに来ている時であった。

丈助が外出しようとしたのを見張りの町役人が止めたことから刀をぬく騒ぎとなり、応援にでた丈助の女房に縄をかけたから、侍の女房に縄をかけたというので、丈助がたけりたって大騒ぎとなった。

そこで岡野の親類の者がたくさん揃って夢酔のもとへやってきて、どうか一ツ口をきいていただけませんかとたのんだ。すると夢酔が答えて、

「お前様のゴタゴタはかねて知らないではありませんが、丈助をお抱えになるとき、それはいけません。