Japanische Klassiker mit Furigana
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あんじゅうこん
安重根
谷 譲次
Lesen Sie 安重根 (あんじゅうこん) von 谷 譲次 (たにじょうじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.548 Zeichen · 100 Bildschirme
言い終って禹徳淳を突き放し、身を翻して室外に出るや否、ドアを閉める。
禹徳淳 (劉東夏へ)外套を取ってくれ! 外套のポケットにピストルがあるんだ。畜生! 射ち殺してやる。警察へ駈け込むかも知れないから、早く――。
劉東夏があわてて寝台に掛けてあった外套を持って来て渡す時、扉がいっぱいにひらいて、警備中隊長オルダコフ大尉が、兵卒四五名と何食わぬ顔のヤアフネンコ、支那人ボウイを随えて厳然と立っている。
大尉 (ヤアフネンコへ)飴屋というのはこいつらか。三人と聞いたが二人しかおらんじゃないか。(はいって来る)貴様ら朝鮮人だろう。出ることならん! 特別列車が通過するまで明日一日この部屋に禁足だ! 待て! 今、一応身体検査をする。
大尉の合図を受けて兵卒たちがのっそりとはいって来る。劉東夏はぼんやり立ち竦み、禹徳淳は驚愕して背ろへよろめく。
13
十月二十六日、朝。東清鉄道長春ハルビン間の特別列車、食堂車内。
金色燦然たる万国寝台車の貴賓食堂車内部。列車の振動で動揺している。正面一列の窓外は枯草の土手、ペンキ塗りの住宅、赤土の丘、牧場、松花江の水、踏切りなどのハルビン郊外。