Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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よい(ひとまく)

宵(一幕)

宮本 百合子

Lesen Sie 宵(一幕) (よい(ひとまく)) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.834 Zeichen · 18 Bildschirme

Aozora Bunko

書 生 これが参りました。

やす子 はい、どうも有難う。(一まとめにしてそれ等を良人に渡す。書生去る。良三、箸を持ったまま、先ず上の封書を開き黙読する)

やす子 (静に鉄瓶から茶碗に湯を注(つ)ぐ。良人の方を眺めながら)何方(どなた)から?

良 三 山田さ。……また朝鮮から出て来たから、土曜の晩にでも、一緒に飯を食いたいって云って寄来したのだ。

やす子 そうお。よくお出られになるのね。そのくらい自由が利けば、朝鮮も悪くありませんわね。うちへお呼びしてもよろしいことよ。(夕刊を取ろうとして、一つの封書に目をつける。ふと、意外だという表情)

まあ! 一寸。(手紙を取りあげる)柳田さんの奥さんから何か来ましてよ、噂すれば影ね――何でしょう、まさ子ってあの方でしょう?

良 三 (読みかけの手紙からチラリとその方を見)へえー、何だろう、まさ子ならそうだね。(読み終ったのを手早く封筒に入れ、やす子の出す、灰色っぽい手紙をとる。裏表をかえして見)何が起ったんだろう。

やす子 (箸箱へ、良人と自分との箸をしまいながら、時々くり拡げられる巻紙を見る)短いじゃあありませんの。

良 三 うむ。