Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いえ
家
島崎 藤村
Lesen Sie 家 (いえ) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.748 Zeichen · 254 Bildschirme
「だって御上りなさらないんですもの。お連の方がお有んなさるからッて」
「へえ、誰か一緒に来たのかい」
「女の方が二人ばかり、流の処に蹲踞んでいらっしゃいました」
「姉さん」とお福は上り框のところに腰掛けながら、「あの連の方は必と耶蘇ですよ」
「どうして耶蘇ということが分るの」とお雪は妹の方を見た。
「衣服の風や束髪で分りますわ」とお福が言った。
「復た寄るとは言わなかったかい」と三吉は妻に尋ねた。
「ええ、被入っしゃりたいような様子でしたよ」とお雪は妙に力を入れて、「なんでも、停車場前の茶屋に寄っていらっしゃるんですッて」
「行って見て来るかナ」
こう三吉は言捨てて、停車場の方を指して急いだ。
茶屋には、曾根が二人の連と一緒に休んでいた。連の一人は曾根の身内にあたる婦人で、艶の無い束髪や窶々しいほど質素な服装などが早く夫に別れたらしい不幸な生涯を語っていた。今一人は肥え太った、口数のすくない女学生であった。いずれもすこし歩き疲れたという風で、時刻過ぎてからお腹をこしらえようとしていた。三吉は休茶屋にあるものを取寄せて、この人達をもてなした。
「何卒おかまい下さいますな。