Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いえ
家
島崎 藤村
Lesen Sie 家 (いえ) von 島崎 藤村 (しまざきとうそん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.748 Zeichen · 254 Bildschirme
「これがまた難物だテ。気でも違えられた日には大事だからネ。まあソロソロと耳に入れた。その為にああして長く伊東に置いて、なるべく是方の話は聞かせないようにしたよ」
その時下婢が夕飯の膳を運んで来た。三吉は下婢を返して、兄弟ぎりで話しながら食うことにした。
「どれ御馳走に成ろうか」と森彦は性急な調子で言って、箸を取上げた。「兄貴の家にも弱ったよ。ホラ、お前の許のお雪さんが先頃拝跪に来て、当分仕送りは出来ないッて断ったもんだから、俺の方でどうにかしてやらなくちゃ成らない……しかし、お前も御苦労だった。お互に長い間のことだから。加に、各自家族を控えてると来てる」
「実際、私の方にも種々な事情が有りましてネ。学校の貧乏なところへもって来て、町や郡からの輔助は削られる、それでも教員の数は増さんけりゃ手が足りない。私も見かねて、俸給を割くことにしました……まあ、当分輔助は覚束ないものと思って下さい……そのかわり橋本の姉さんは私の方へ引取りましょう。今度その積りで出て来ました」
「アア、そうか。そうして貰えると、姉さんの為にも好かろう」
こんな話をして、やがて食う物は食い、喋舌ることは喋舌ったという風に、森彦は脱いで置いた羽織を引掛けた。