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Japanische Klassiker mit Furigana

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かんえいぶどうかがみ

寛永武道鑑

直木 三十五

Lesen Sie 寛永武道鑑 (かんえいぶどうかがみ) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.633 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

と、夫の噂を聞いて、大敵とおもい、様子を尋ねに来た又右衛門の事を考えると、夫を殺す敵だと、思うよりも、夫を理解し、知っていてくれる人だと感じて、何かしら、親しみさえ感じてきた。

六

又五郎は、奈良手貝、河合甚左衛門の仮宅に、身を寄せていた。

江戸から、広島へ、広島から、大阪、奈良へと、己の身体を匿すのに忙がしかった又五郎は、すっかり、陽に灼けて、旅窶れがしていた。半兵衛には、それが、可哀そうに見えるよりも、意気地無しのように見えた。そして、それは、又五郎の叔父の、甚左衛門も、同じことであった。甚左衛門は、半兵衛が、知行を捨てて、加勢に来てくれたのを見て、又五郎に

「貴様、のめのめして逃廻るから、皆が、迷惑する」

と、笑いながら云った。そして

「旗本への手前――旗本が、あれだけ援けて、かばってくれた手前、易々と、池田の者へ首は渡せんから、匿れるのも尤もだが、然し、逃廻ったのは、面白うない。河合又五郎宿泊と、立札でも建てて、もし、池田の者でも、斬込んだなら、よし、討たれるにせよ、一働き働いて死ぬなら武名は、後世に残るが、此奴には、その覚悟がない」