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Japanische Klassiker mit Furigana

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てらだとらひこのついそう

寺田寅彦の追想

中谷 宇吉郎

Lesen Sie 寺田寅彦の追想 (てらだとらひこのついそう) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.683 Zeichen · 40 Bildschirme

Aozora Bunko

そういう現象の説明には、空気に何らかの不均一性を賦与する必要がある。

この電気火花の形および構造の問題は、十数年前から先生が少しばかり手をつけられた問題である。その後放棄された形になっていたのであるが、球皮の実験から、不均一媒質中の火花放電という観点に立って、再び採り上げられることになった。

八月の夏休中、たびたび催促したのであるが、理研の実験室の装備はなかなか進捗しない。先生の日記に「八月十七日 月曜 朝中谷君と理研行、水道流シノ位置ヲキメル」とあるように、水道の取付けにまで先生自身を煩わす始末であった。到頭九月十三日の日曜に「理研ではまだ配電も出来ず、机戸棚も未成、水道だけ今日完全」という状態で、無理に実験装置の移転をしてしまった。そして電気火花の研究をかなり大規模に此処で始めることになった。

この頃は、先生は数年前から航空研究所の所員として、毎週金曜日に航空の方へ行くことになっていたが、その他は、大学の方は実験室の見廻りと用事のある時だけ顔を出され、あとは大抵は理研の二階の部屋で、静かに勉強しておられた。「数年来眠っていた活力が眼をさまして来」