Japanische Klassiker mit Furigana
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ちいさなおとうと、りょうちゃん
小さな弟、良ちゃん
小川 未明
Lesen Sie 小さな弟、良ちゃん (ちいさなおとうと、りょうちゃん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.039 Zeichen · 7 Bildschirme
「ええ、見せてあげますわ。けれど、あげるのではなくてよ。」と、いって、お姉さんは、ハンドバッグから、シャープ=ペンシルを出して良ちゃんの手にお渡しになりました。
良ちゃんは、いつかもこうして、無理に美しい、コンパクトの容器をもらったことを思い出すと、今度も、これをもらえるのでないかと思いましたから、
「僕、これほしいな。」といって、銀の軸に小さな英語の彫ってあるのをじっと見ていますと、
「こればかしは、いけないの。」と、お姉さんは念を押すようにおっしゃいました。
「僕の持っているもの、お姉さんにあげるけどなあ。」と、良ちゃんは、いいました。
「ほほほほ、良ちゃんは、どんなものを持っているの?」
「僕だいじにしているものがあるのだよ。」
「どんなもの、良ちゃんのだいじにしているものって、なんでしょう?」
「あれと代えてくれる?」
「それはわからないわ。どんなものか、私知らないのですもの……。」と、お姉さんは、良ちゃんを見下ろして、お笑いになりました。
「こまと、水鉄砲と、まりと、ろうせき……。水鉄砲は、いつまでも貸しておいてあげるから……。」
「ほほほほ、良ちゃん、私、そんなもの、なんにするのよ……。