Japanische Klassiker mit Furigana
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ちいさなあかいはな
小さな赤い花
小川 未明
Lesen Sie 小さな赤い花 (ちいさなあかいはな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.313 Zeichen · 5 Bildschirme
あくる日も、夜が明けると、花は、うすい花弁を海の方から吹いてくる風にそよがせながら憂えていました。
そのとき一羽の名も知らない小鳥が、そばの木立にきてとまって、花を見おろしながら、
「おまえがいちばんしあわせ者だ。そんなに悲しむものじゃない。」と、花にいって、どこへか飛び去ってしまったのです。
とこなつの花は、小鳥のいったことが、ただ自分を哀れに思ってなぐさめてくれる言葉だとしか思いませんでした。その後も、花は、さびしい日を送ってきました。
日の光は、だんだん南の方へ遠ざかりました。そして、海の上から吹いてくる風が寒くなりました。しかし、そこは、うしろの北には山をしょっていました。ほかから見れば、ずっと暖かでありました。それですから、とこなつの花の葉は、いつも青々としていました。
ある朝のことであります。太陽が海から上がってまだ間もない時分でありました。いつかのこちょうが、昔の面影もなく、みじめなみすぼらしいふうをして、しょんぼりとたずねてきました。両方の羽は、暴風にあったとみえて疲れていました。
「どうなさったのですか?」と、とこなつの花は、びっくりしてたずねました。