Japanische Klassiker mit Furigana
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こいずみやくものかていせいかつ
小泉八雲の家庭生活
萩原 朔太郎
Lesen Sie 小泉八雲の家庭生活 (こいずみやくものかていせいかつ) von 萩原 朔太郎 (はぎわらさくたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.379 Zeichen · 33 Bildschirme
しかしあまり部屋が乱雑に散らかるので、夫人が折を見て掃除に行くと、『あなた、いつも掃除、掃除、掃除。あなたの悪い病です』といって、中々許してくれないので、書斎はますます乱雑になるばかりであった。
ヘルンの机の座右には、常に日本の煙草盆と煙管がそなえてあった。ヘルンは日本の煙管を好んだので、夫人が外出するごとに変った物を見付けて帰った。それがたまって三十本にもなってるのを、残らずヘルンは座右におき、仕事の中にも手当り次第に掴み出しては、国分の刻煙草をつめて吸ってた。ある時夫人が、江の島に遊んだ土産として、大きな法螺貝を買って帰った。ヘルンはそれがたいへん気に入り、『面白いの音』といいながら、頬をふくらして、ボオボオと吹き鳴らしては、また『いかに面白い』といって吹き続けた。それでその貝を机に置き、今後煙草の火が消えた時は、手を鳴らす代りに貝を吹くという約束にした。
西大久保の家に移った時は、ヘルン夫妻と姑の外に、子供が三人。女中が二人、書生が一人、老僕が一人、他に抱車夫が一人という大家族であったので、家も相当に広く、間数がいくつもあって廊下続きになっていた。