Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

Lesen Sie 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.270 Zeichen · 325 Bildschirme

Aozora Bunko

いよいよ調子が笠にかかってきた。手酌でまた二、三杯冷たい茶碗酒を呷りつけると、いつになく据ってきた目でギロッと睨んだ。

「…………」

接穂なく腕組みして黙ってしまっていた杉大門は、永いこと何をかブツブツ口小言をいっていたが、やがてグイと顔を持ち上げると、

「オイ、真打にしよう小圓太を」

「エ、してくれるか、ありが……」

「おっとっと、だがただはしねえ、約定がある」

いつしかひどくドロンとした目になってきていた杉大門も、手許の湯呑の酒をグイとやって、圓生の大きな鼻の頭を睨んだ。

「ド、どんな役定だ」

「ハッキリいおう、師匠二人似たものはいらねえ、小圓太をお前さん、どうでも真打にしようてンなら、きょうこう限りお前はん、落語家を廃めてあいつに後目を譲ってやんねえ、そうすりゃ……そうすりゃあ俺……」

フフンと肩でせせら笑って、

「そうすりゃ……そうすりゃ俺、小圓太師匠を真打様に」

「か、勝手にしやがれ」

いきなり圓生はガチャンと足で猫足の膳をひっくり返した。八方へ銀作りがちらばった。

……間もなく圓生は小圓太に名前を変えろといいだした。小圓太という名前が子供々々していて貫禄がないため席亭が重んじないのだとこう圓生は考えたのだった。