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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

Lesen Sie 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.270 Zeichen · 325 Bildschirme

Aozora Bunko

しゃくるようにすぐ目の前の黒い長い顔を見上げて、

「ねえ、もし、うちの次郎公は不都合どころか、日本一の親孝行者ですぜ」

……そうものが分らなくなっちゃ始末がわるい。とうとう今度は番頭がキュッと両手でお腹をかかえて、転げるようにいつ迄もいつ迄も笑いだした。同時に最前から我慢していた中番頭も手代も小僧たちも、果ては次郎吉までがいっしょになってゲラゲラゲラゲラ笑いだした。

早いお花見の目鬘を売る爺さんが一人、不思議そうに店の中を覗き込みながら通り過ぎていった。

今度こそ圓太郎は次郎吉を元の小圓太にさせてやりたくてならなかったが、やっぱり手厳しく女房に反対された。玄正の反対もまた絶対だった。

拠所なく西黒門町の青物屋八百春へ奉公にだしてやった。

二日……三日……四日。

何事もなかった。

五日目の夕方になると、だしぬけに寝た間も忘れない寄席の一番太鼓がドロドロドロンとすぐ八百春の後のほうで鳴りはじめた。つづいて大太鼓小太鼓入りみだれて賑やかに二番太鼓が囃されてきた。

「親方あれは」

慈姑の泥を洗っていた手をやめて次郎吉は訊ねた。

「ウム。裏の牡丹亭って貸席だ。