Japanische Klassiker mit Furigana
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ことりのごときわれは
小鳥の如き我は
宮本 百合子
Lesen Sie 小鳥の如き我は (ことりのごときわれは) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.077 Zeichen · 3 Bildschirme
汝の如く自然物なり! 自然物ならんとす、
何ぞ黙せん! 叫ばんうたわん汝と共に
けんこんの間に幽冥の間に!
汝偉大なる大火輪よ! 共にうたわん
思いあがった大火輪の自らの歌に声を合わす私に
「愚かなるものよ――黙せ――ひざまずき我を拝せ――愚なるものよ――」
と云うのを感じて斯う私は歌いつづけた。
ふみとどまり手を組んで眠りに入ろうとする大火輪を守る。
雲の色は一色になった灰色である。
四辺に満ちる声は一つになった歎いである。
私に守られつつ大火輪はしずかに眠りに入った。
草の葉は溜息をつき森の梢は身ぶるって夜の迫るのを待つ。
四辺には灰色と歎いと怨がみちて居る――
けれ共私は――
ひややかにがんこな夜はせまって宇宙は涙ぐむ――けれ共私は――
感謝すべき幸福と力をもつ私は小おどりして歌をうたう事が出来る。
「しじまにもだせる、――しおらしきものらよ、
夜は――けんこんの悪を包まんがために下る、
よろこびうたわん夜のために――くすしき夜のために――
夢をはらみ――夢の如せまり来る夜に我はひたらん
よろこびつつ――たのしみつつ――ゆめみて、
しじまにもだせるしおらしきものらよ!