Japanische Klassiker mit Furigana
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ことり
小鳥
宮本 百合子
Lesen Sie 小鳥 (ことり) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.264 Zeichen · 7 Bildschirme
年が更った今いるのは、多く代がわりになった。
或るものは死に、或るものにはふいとしたことから逃げられ、新らしいのが来た。いろいろ慾が出、綺麗なのが欲しかったり、強がりのが憎らしかったりするうちに、小鳥の性格も感じられるような気がして来た。
人間にも、顔の異るように性格の差異がある。小鳥も羽色の異う以上それの無いことはないであろう。あるものと仮定して、私の観察は意味を生ずる。
人間の日常生活が、男といい、女という性の異いに有形無形、どれほどの影響を受けているか、やかましい理窟も云わず、手を一つ上にあげても判ることと思う。小鳥の世界にもその異いは随分あるらしい。
曾て何かの時に買った雛子の玩具があった。いつも本棚の隅に、ふくぶくな姿を見せている。或る日、何心ない遊戯心から、それを彼等の籠の中に入れて見た。同じ仲間の剥製を、何と思って見るだろう、それが知りたかったのである。
畳の上に手をついて見ていると、なかなか気が附かない。止り木の上に並び、暖い日を浴びている彼等は、飛びもさわぎもせずに、微かに嘴などを動かしている。
やがて、雌のじゅうしまつが、ふいと群から離れた。