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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

Lesen Sie 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 110.286 Zeichen · 221 Bildschirme

Aozora Bunko

博士はカーテンをおして中へはいった。中は、まっくらだった。

「おやッ。今日は電池灯が消えている」

そこには、いつもは電池灯がついていて、室内を照らしていた。これは停電に関係なく、いつでもついている電灯であった。それが今日は、運わるく消えている。どこか故障をおこしたのであろうか。そう思いながら、机博士は、鼻をつままれても分らない闇の中を、手さぐりで足をひきずりながら五六歩もすすんだであろうか、そのとき大きなおどろきが、彼を待ちうけていた。とつぜん彼の両の手首が、何者かによって、ぐっとにぎられたのであった。

「ほほほ、待っていたよ、博士さん」

闇の中に、たしかに女にちがいない声であった。何者?

おお、猫女

「誰だ、君は!」博士は度肝をぬかれて、かすれた声で、やっとこの短いことばを相手にぶっつけた。

「あたしかね。あたしは『猫女』さ。どうぞよろしく」

「えッ、猫女……」机博士のおどろきは、五倍になった。

「猫女が、なぜこんなところに――」

「大きな声をおだしでないよ。上では、あのとおり大ぜいさんが集っているんだよ」なるほど、上では大ぜいの足音がいりみだれている。