Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
Lesen Sie 少年探偵長 (しょうねんたんていちょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 110.286 Zeichen · 221 Bildschirme
今の女は、ここからでていったんだ。そしておれたちは、この部屋に閉じこめられているんだ」
頭目はわめきたてる。
そのとき、電灯がぱっとついた。眩しいほど明かるい。一同は見た。頭目が、次の部屋との間の扉のハンドルを握って、うんうんいっているのを見た。
「おお、頭目」
「みんなこい。この扉をこじあけろ。こわれてもさしつかえないぞ」
と、頭目は扉を放れて、指をさした。
そこで部下たちは集って、扉へどすーんと体あたりをくらわした。二度、三度、四度目に扉の錠がこわれて、扉は向こうにはねかえった。
「それッ」と頭目を先頭に、部下たちが続いて、そこから次の部屋へとびこんでいった。
急に部屋はしずかになった。
残っているのは、痩躯鶴のような机博士と、それからもう一人は、椅子車にしばりつけられた戸倉老人だけであった。
老人は、気を失っていた。
机博士は天井を仰いで、首をふった。
「はて、ふしぎなことだわい。まさか妖怪変化の仕業でもあるまいに……」
と、不審の面持で、両手をズボンのポケットに突込んだ。
深夜の怪音
さて、話は春木少年と牛丸少年の上に移る。
春木少年は、生駒の滝の前で焚火をして、その夜を過ごしたことは、諸君もご存じのはずである。